世の中の人の大半は右利きだ。
そして人の世の物は自然に右利き用に作られている。
例えば、自動販売機の硬貨投入口は機械の正面に立った右利きの人が
自然に手を伸ばしたところに位置している。
自動改札は右側に投入口がある。
片側しか開かない冷蔵庫は右手で取っ手を開くようにできている。
水道の蛇口は、右手でひねって開けやすい方向に開く。
ネジも右手で締めるようにできている。
右利きの人は自然に右利き用品を使用しているのであまり気がつかないのだろうが、
左利きの自分は左右の細かい違いに気がついたりする。
しかし、左利きの自分も右利きの世界に暮らして長いので、
右利き用品を左手で使うのに慣れてしまっている。
Windowsのマウスは左側のボタンをメインで使うのだが、
これは右手でマウスをにぎったときに丁度人差し指の位置にあり、
右のボタンは中指で押すようにできている。
右手で操作するには自然にそのまま使えるのだが、
左利きの自分はマウスを少し傾けて持ち、人差し指で左のボタンも、右のボタンも押す。
普通のソフトではあまりないが、左右同時押し、3つボタンのマウスだと3つ同時押しという場合がある。
この場合は一差し指だけでは対処できないので、一差し指を一番右側にまでスライドして
中指、または薬指まで使ってすべてのボタンを押す。
本来右手で自然におこなう動作を、左手でそれなりにおこなう。
無理矢理左でばかり使う訳ではない。
左利きとはいえ、右手で普通に使うようになる物もある。
自分の場合、箸、はさみは右手で使う。
箸は使い始めたのがある程度大きくなってからであったのと、
食卓に出される物のならびが左では食べにくかったから。
魚なんて、右手でほぐしやすい方向に頭が向いているし。
はさみは右手で握らないと、紙が切れずに刃と刃が開いて間に挟まる。
右利き左利きはなにも腕だけではない。
利き足、利き耳、利き目、体の左右あるパーツはどちらかに得意不得意があるようだ。
そして、腕が右利きであっても他の場所が必ずしも右利きとは限らない。
例えば、利き目。利き目がどちらかわかる方法がある。
まず、目標となる物を正面に見る。目標は大体10m以上離れていたほうがいい。
部屋の中であれば、部屋の端に立ってその反対側に置いてある目覚まし時計が手頃な目標か?
腕を前にまっすぐ伸ばし、左右の人差し指、親指どうしを合わせた三角形の「ど真ん中」に目標が来るようにする。
完全に真ん中だと思ったら、左右の目、片方づつつぶってみる。
そうすると、利き目で見た場合は大体、三角の真ん中に目標が位置しているが、
利き目で無い方は真ん中からずれているか、三角の外に出てしまうくらいの位置にある。
これで調べると、自分はどうやら利き目は右のようだ。
視力が左右でかなり違うとあてにならないかもしれないが、興味があったらお試しを。
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