忍者

自分は昔から心の中で、なんとなくやっていることがあります。
その中の一つが、「忍者を操る」です。
なんのことやら訳が分からないかもしれませんね。説明します。
それは、電車の中から外を見ているときにします。
窓の外にすぐ見える、民家の屋根とか、電柱とか、高いところを
次々と忍者に飛び移らせる想像をするのです。
シュン! シュタ!シュン! シュタ!

できるだけ、こちら側に近いところで、高いところを飛び移らせます。
民家が密集しているところはほとんど屋根の上を走りっぱなしです。
建物がまばらになってくると跳躍する距離が伸びてくるのですが、
忍者はさすがに空を飛べる訳ではないので、
あまりにも飛び移る先が無いと地面に落ちてしまいます。
電車に乗っていると、いくらでも架線を支えている電柱が側にあるのですが、
それを使うのは邪道です。飛び移らせると電流が高圧すぎて忍者が感電してしまいます。
民家、ビル、町中の普通の電柱、道路を行くトラックなどを利用して、
忍者を地面に落とさないよう、気をつけて飛び移らせます。
電柱などより、屋根、ビルの屋上など、面積の広いところを走らせてから
飛び移らせる方がよりベター。

こんなことを想像してやっているのは自分だけかと思っていたのですが、
昔からの友達が一人、同じ事をやっていました。
他にもいるかもしれませんね。心の中に忍者を持つ人が。