ADHD/ADD

ADHD、またはADDとよばれる障害があるそうです。正式には「注意欠陥多動性障害(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)」といい、脳神経学的な障害だそうです。

ADHD/ADDとは? (ADHD/ADDネットワーク「夜明け」)

7歳未満に発症するもので、脳の神経学的な機能不全によって、情報をまとめたり注意を集中する能力がうまく働かないなどの症状が起こると考えられています。

具体的な症例としては以下のような感じ。

不注意

  • 集中力を持続する作業が苦手で、ケアレスミスが多い。
  • 話しかけられても聞いていない。
  • 忘れ物・なくし物が多い。
  • ものごとを先延ばしすることが多く、最後までやり遂げられない。
  • 整理整頓が苦手。
  • 順序だてて作業を行うことができず、思いつくままに行動する。
  • 時間の管理ができず、遅刻が多かったり、テストで時間が足りなかったりする。

多動性

  • 手足をそわそわしたり、椅子の上でもじもじしてしまう。
  • じっとしておられず、すぐに席を離れてしまう。
  • 静かにしていたり、ゆっくり体を休めていたりするのが難しい。
  • 場の空気を読めず、しゃべりすぎる。
  • 質問が終わるのを待ちきれずに答えてしまう。
  • 順番を待ってられない。
  • 他人を妨害したり、干渉したりしがち。

ADHDは症状により、大きく6つのタイプに分類できるそうです。

  1. 典型的ADHD
    動きが激しく、落ち着きがなく、おしゃべりである典型的なADHDのタイプ。
  2. 不注意型
    多動がないためおとなしく、一見ぼんやりしていたり無気力そうに見えるタイプ。
  3. 過集中型
    注意の対象を切りかえるのが難しく、考え方や行動が決まったパターンにとらわれがちになるタイプ。がんこで、自分の思うとおりに事が進まないと気がすまなかったりすることが多い。
  4. 側頭葉型
    かんしゃくを起こしやすく、気分が変わりやすいタイプ。深刻な行動上の問題をともなうことも多い。頭部外傷によりこのタイプのADHDになることも多い。
  5. 辺縁系型
    マイナス思考で不機嫌であり、うつ病に似た症状を示すタイプ。
  6. 火の輪型
    気分が変わりやすく、過集中傾向もあるなど全タイプのADDを1つに合わせたようなタイプで、最も激しいタイプ。

ちょっと激しい“おっちょこちょい”くらいの認識だったのですが、ADHDは思ったより深刻な障害のようです。例が多く当てはまる場合、気をつけてみた方がいいかもしれません。

追記
ADHD/ADDネットワーク「夜明け」さんの挿絵が、とても味があってかわいい…