信号機が故障している時は通行しちゃだめ?

新聞の投書にこんなのがあった。投書者が車の運転中に豪雨に見舞われ、信号機が故障して消えたままになるという状況になったそうだ。その人は危険だと判断し停車していたのだけど、他の車はゆっくりゆっくりとすれ違いながら交差点を通過したそうだ。「信号機が故障しているときは危険なので交差点に進入しないようにしてほしい。長時間停止する場合には、交通整理員が立ち交通整理をはじめるので、それから動くようにしてほしい。」と文章は結ばれていた。

自分も車で信号機が消えたままになっている所を通ったことがある。阪神大震災の日、京都までの道で何箇所かが信号機が点いていなかった。その時は信号機があるときのように数分単位の交代で、ゆっくり徐行して渡るという状況が自然にできていたのだけど、本当は停止して交通整理があるまで待つのが正しかったのだろうか?

少し待つだけで交通整理員が来れるのならいいのだけど、そうでない状況も多々ありそうだ。法的にはどう対処すべきなのか調べてみたのだけど、交通整理員が居ない場合を想定したものは見当たらなかった。

道路交通法 (法 庫)

海外では、信号機が故障している際は一時停止、徐行をして通行するとしている所が多いようだ。アメリカでは以下のようになっている。

交通 (オースティン・ガイド)

信号機の故障
落雷による停電などで信号機が消えていることが時々あります。このような時の交差点への進入は、警察官が交通整理をしていない限り、All Way のルールが適用されます。

All Way → 信号機の設置されていない、どの方向から進入する車も一旦停止することになっている交差点です。

タンザニアでは外務省が以下のように。

タンザニア (外務省:海外安全ホームページ)

市内の信号機は、時折、停電していることがあり、特に夜間は街灯が極端に少ないので、交差点等に進入する際は必ず徐行するよう心がけてください。

日本も「交通整理員に従え」だけでは対処しきれないと思うのだけども。