耳かき刀

愛用の爪切りと耳かき。実家にいた頃、もう20年くらい前に「いるか?」と父が部屋に渡しに来たのを受け取ったものだ。たぶん、出張かなにかで買ってきたおみやげ品。これをもらった頃、自分は父とそうそう口きくことがなかった。おみやげなんて、くすぐったいような気分だったのを覚えている。

耳かきは刀を模していて、鞘を抜くと中が耳かきになっている。

先端は型を打ち抜いたままで成型が荒く、使うと角が立って痛いので研磨して滑らかに加工した。友達に見せたら、そこまでせんでもと言われた。