鹿島茂・評 『脳内汚染』岡田尊司・著-学芸 (MSN毎日)
ゲームバッシング本がまた登場。ゲーム脳に続きますかねぇ。この手の"科学本"って、その根拠とするデータ部分がすでに見当違いなものが多いような気がします。
ゲームの能動的スタイルが、受動的スタイルよりのめり込みやすいかといえば、必ずしもそうでないのですよね。ボタンを押しつづけることが細かな発散となってしまい、映画のように盛り上げに盛り上げて一挙に爆発するような感動の与え方が難しかったりします。また、近年のゲームの飛躍的な進化はリアルで現実との境がなくなるとまで言われたりしますが、リアルさが想像する余地を奪い、以前の単純なゲームよりも麻薬性は低くなっていたりもするんですよね。
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