休日に友人宅へ。猫好きの友人が飼う、”こてつ”にお目にかかりに行ったのだ。おお、頭がでかいなぁ。オス猫ってこうなるのか。それにしても凛々しい顔つきだ…抱き上げ、なでさせてくれ。
ガブーッ
猫という生物をあなどっていた。本気で噛むと、人の弱い皮膚など簡単に破れ、鋭い歯がぶすりと入るのだ。手のひらに深々と穴があき、腕は爪で切り裂かれた。「うわ、やば…」痛さより先に、めくれ上がった傷口、からみつく猫の唾液に恐怖を感じた。すぐに消毒して絆創膏を貼る。「こてつは抱き上げられるの嫌いなんですよ、早く言っておけば良かったです…」いえ、確かめずにいきなり馴れ馴れしい態度を取った自分の責任。自分も猫を飼っているという根拠の無い自信から、猫と仲良くできる才能があるような勘違いをしていたのだ。
とりあえず、血はすぐに止まった。だけど、腕を下ろすと血が下がってズキズキするので、腕を持ち上げておく。そうしていたらさほど痛くないからそのまま過ごしたのだけど、明日になって悪化すると仕事に支障が出るし、やっぱり帰りに病院に寄ることにする。利き手だし…
病院で状況を説明。診察室に通され、すぐに消毒される。赤茶色の消毒液を塗りつけられると、焼けるようにしみる。消毒液をふき取られ、患部を見ると深い傷口が膿み始めていたので、ピンセットで皮膚を破り、中をほじくり出す。痛いってもんじゃないのだが、医師は容赦しない。なんとか苦痛に耐え、治療終了。
楽しくおしゃべりし、おいしくお食事を頂いたのだけど、せっかくの友人宅訪問なのにしょっぱなから負傷したのが悔しい。次は気をつけてこてつさんに接しますので、またよろしくお願いします。
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