本日我が総統は、親戚筋の御友人夫妻を本陣に迎えられ、「たこ焼き」による共同戦線を張られた。先々月、我が総統自ら出陣された栗東作戦において受けた、御友人夫妻の「お好み焼き」による手厚い支援に応えてのことである。我が総統は恩義を忘れはしない。
「今回、たこ焼きにて完膚なきまで叩きのめしてやる所存だ。こちらは関西人必須秘伝の宝刀「たこ焼きプレート」を入手した。これはホットプレートの換え板という体裁であり、387mm×310mmの大きな面積を持つ。これで、一度に31個という大量のたこ焼きの生成が可能となった。薄力粉、乾燥海老、粉末鰹節、青海苔、天カス、要のゆでダコ、準備も万端である。」
「作戦中、具材にだし汁を混合する際、分量にいささか不安が生じた。粉に対して3倍ほどの割合と指導書に明記されているのだが、実際に混合すると激しく粘度が不足しているように感じる。だが、お好み焼きの混合とは違い、たこ焼きとはこのような物である。と朋友からの助言により、得心いって任務を遂行した。」
「しかし、どこか焼き上がりの様子がおかしい。そう、鶏卵の混合を失念していたのである。私は作戦の初動において、大きな失態を演じてしまった。」
(記者注)だが、思いのほか鶏卵なしのたこ焼きも、美味であったことを付け加えておく。
我が総統は素早い対応で鶏卵の混入を命じ、以降は完全な出来上がりとなった。御友人夫妻は大層喜ばれ、作戦は大成功に終わったと言えるだろう。今回、我が総統は御友人夫妻から、献上品としてチョコエッグシリーズ第5弾の「イシダイ」を入手され、大変お喜びになられた。「イシダイ」は、帝国美術館コレクションに加えられる。偉大な総統を象徴するかのような大きな姿は、今回の勝利を雄雄しく後世に伝えることになるだろう。
― 帝国通信社 記者:デイヴィッド・マニング
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