人身事故

この前会社からの帰宅中、JR新快速に乗っていたら列車が急ブレーキをかけたナリよ。通常、新快速は通過する駅に、列車の全長の半分くらいがホームにかかるくらいの位置に停車して車内アナウンスが流れたナリ。

「えー、ただいま運転士が車輪にイオンを感知しまして、急停車いたしました。破損が無いか検査いたしますので、まことにご迷惑をおかけしますが、しばらくの間お待ちください。なお、その間、危険ですので車外に出たりせず、必ず車内にてお待ちください。」

イオン?アルカリイオンとかの?JRの列車はそんな化学的な原理で駆動しているナリか?という、くだらないボケが一瞬でも頭の中を占めたことは許して欲しいナリ。そう、異音ナリ。走ってたらなーんか変な音がしたのナリね。

ジャッ ジャッ ジャッ。

停止している列車のすぐ横を、ジャリを踏む複数の足音が。駅にかかって停車したから、そこの駅員さんも運転士と車掌に加わって検査しているナリね。

ジャッ ジャッ ジャッ。 ジャリ。

ジャ・・・

ジャジャジャ!!!!
ジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャ・・・・

なんだか、急に慌てだした様子が足音でよく分かるナリ。

「ハァ、ハァ、え、えぇー、ごほん。えー、検査したところ、ハァ、人身事故の痕跡が見られました。・・・その時にブレーキホースを破損しており、この列車は運行ができません。しばらくそのままお待ちください。大変、大変ご迷惑をおかけします。」

うわぁ・・・人身事故・・・車掌さん、ナニか見たナリね。

「ただいま、運行管理センターの方に、乗客のみなさまが車内から駅に降りていただけるよう、交渉しております。しばらくそのまま、お待ちください。くれぐれも、危険ですので車外に出たりせず、必ず車内にてお待ちください。」

もう急停車から20分ほどたち、空調がほぼ止まったままの車内の窓ガラスは、乗客の息で曇って真っ白。外の様子はあまりわからないナリ。息苦しいし、満員で身動きできない中での立ちっぱなしで足は痛くなってくるし、辛いナリ。

続く・・・

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