らっぱ王子

城崎温泉に行って来た。1泊2日のプチ新婚旅行。自ら旅行をするのは初めてで、旅行会社に予約を入れにいったりとか旅行のパンフレットを見比べたりとか、しょうもないことも新鮮でした。今回、別に何をするでもなく、ただのんびり温泉旅行しようということで、ほんと、なにもしませんでした。土産物屋をうろついたくらい。

旅館について、ほっと一息入れて晩飯はカニづくし。メインはカニ鍋。微妙にカニの季節からはずれているのだけど、身が詰まっててうまい。身を、まるまま形を崩さずに取り出すのに夢中になって彼女と競争。
鍋の残りでおじやをしたのだけど、みその入れすぎで生臭い。自分はちょっとみそが苦手。酒のつまみにちびちび食べるのはいいのだけど、大量に食べるのはきついなぁ。

カニ鍋やら、焼きガニやらで部屋は熱気でむんむん。汗ばんだので食べ終わったら風呂へ。久しぶりに足を伸ばして湯船に浸かる。自宅の風呂は狭くて、三角座りできゅうきゅうになって浸からなきゃいけないので、ほとんどシャワーで済ましてます。だから、ゆったりしたお風呂は嬉しい。しかし、のぼせて花粉症で弱くなった鼻から血が。血が止まるまでシャワーを冷水にして鼻を冷やします。排水口まで水に薄まった赤い川が広がります。

風呂からあがって、ゆかたに着替える。この旅行で一番したかったこと、ゆかたに羽織で外をうろちょろを実行。下駄でカラコロ小雨の中、土産物屋を冷やかしに行きました。
普段、靴で歩くのに慣れていると、下駄で歩くのが難しい。靴のつもりで歩くと脳天にずんずん着地のショックが響いて気持ち悪い。どうやったら気持ちよく歩けるのか試してみた。歩幅を調整してみたり、つま先から着地するようにしてみたり。
結局、男はおやじのように、がに股気味で背筋をのばし、偉そうに大股で歩くと良い。前に足を出し、かかとを着地させる地点より少し早く地面に擦らせると着地のショックがない。気持ちよく歩くと、下駄がほんとうにカラコロという音がする。下駄の歯のうしろが地面に着くとき、かかとを微妙に擦らすことで「カラ」という音が。かかとが着地し、上がっていたつま先が地面に着くとき前の歯が「コロ」といいます。小雨の温泉街は、濡れた路面に街灯が映り込み、とてもきれいでした。彼女も嬉しげ。