ICQ

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昨日、友人5人でチャットをしました。
ICQを使ってこれだけの人数でチャットをするのは初めてです。
話題はICQの設定方法だけで終始してしまったので
今度は何か楽しい話をしたいですね。

WinとMacのICQは様相がかなり違っていて、
Macの方はお手軽なコミュニケーションツールといった感じですが、
Winの方はWebと連携していたりして、複雑でややこしいです。
妙に変な所が凝られていて楽しいんですけどね。
チャットにタイピングする音が入っていたり、アイコンがアニメーションしたり。
しかし、Winはいくら設定をしてやってもチャットでは日本語表示がまともにできません。
アクションを使っていちいち別ウインドウで文字を入力するか、
ローマ字でお話しするしかないので面倒です。
昨日のチャットでWinのICQチャットを日本語表示する方法が成功したので、
ここで記述しときます。


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ICQのチャットで日本語を使用可能にする方法


本テキストでは、ICQの設定ではどうしても直せない
チャットでの日本語表示を可能にする方法を記述してあります。
チャットに使用するフォントの設定などは事前に済ませておいて下さい。


--注意!よく読んで作業を実行して下さい。--

--訳が分からずに先走って作業を進めてしまうと、--

--あなたのPCの環境を壊してしまう可能性があります。--

--データが破壊されたり、PCの環境を再設定するような事態が起きても--

--当方はいっさい責任をとりません。--

ICQのチャットはチャットウインドウに文字が表示できなかったり、
文字化けを起こしたりします。
これは2バイト文字をインライン入力する機能拡張「Riched32.dll」の日本語バージョンに
うまく対応していないため、起こるようです。
ICQのプログラムが英語バージョンの「Riched32.dll」を使うことができれば、
正常に日本語を表示できるようにすることができます。

しかし、あなたのPCに入っているJapan Ver.「Riched32.dll」にUS Ver.をそのまま上書きして入れ替えるのは不具合が発生するおそれがあります。


そこで以下の方法をとってICQのプログラムのみが
「Riched32.dll」US Ver.を使用するようにします。


●PC内すべてを「Riched32.dll」でファイル検索する。

複数存在しているのであれば、
c:\Windows\Systemの中にあるRiched32.dllを残して、他のものは削除します。
もしあなたが不安であれば、圧縮してバックアップを取ってから削除するのもいいでしょう。
ちなみにc:\Windows\Systemの中にあるRiched32.dllはプロパティで見てみると、
バージョン情報の言語は「日本語」となっているはずです。


●ICQのプログラムが入っているディレクトリに「Riched32.dll」US Ver.を入れる。

普通にインストールされていると、ICQはC:\Program Files\ICQにあります。
そこに、このテキストと同梱されているRiched32.dllを入れて下さい。


--ここからはPCのシステムに関わる重要な部分を触ります。--

--先走らず、気をつけて作業してください。--


●レジストリエディタを起動する。(c:\Windows\Regedit.exe)

これはシステムの情報、設定をを記録してあるファイルを編集するソフトです。


●以下のように進む。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\SessionManager\KnownDLLs

エクスプローラー風のファイルディレクトリが並んでいるところを進んでいきます。
\SessionManagerは一見、2つあるように見えますが、間にスペースの入っていない、
\SessionManagerの方を選択して下さい。また、KnownDLLsも、Known16DLLsと間違えず、一字一句正確に進んで行ってください。


●RICHED32を選択。

\KnownDLLsまでたどり着くと、RICHED32 "RICHED32.DLL"という項目があります。
これを選択します。


●レジストリメニューの「レジストリファイルの書き出し」を選択。

まず、今から変更する部分の設定情報のバックアップを取る作業をします。
ファイル名にRICHED32.regとでもつけて、あなたのわかりやすい場所に保存してください。
もし、何か不具合があったときにこのバックアップをレジストリエディタで読み込みをすれば、
元の設定情報に戻すことができます。


●選択したRICHED32を削除。

削除したら、これで、作業は終わりです。レジストリエディタを終了して下さい。


●PCを再起動してICQを起動

以上で、チャットで日本語が使えるようになっているはずです。

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解説

ICQは「Riched32.dll」Japan Ver.に対応していないため、
「Riched32.dll」US Ver.を読み込ませてやる必要があるのですが、
すでにインストールされている「Riched32.dll」Japan Ver.を置き換えるだけでは、
その機能拡張を使用する他のプログラムで不具合が出る可能性があります。

そこで、ICQのプログラムだけが「Riched32.dll」US Ver.を使用し、
他のプログラムは「Riched32.dll」Japan Ver.を使用できる環境にしてやればいい訳です。

プログラムは必要な機能拡張を読みに行く時、まずレジストリ情報を参照しに行きます。
レジストリに参照する記述が無ければ、次にそのプログラムがあるディレクトリ内に機能拡張が無いか探し、
そこでも無ければc:\Windows\Systemを探し、無ければ他の場所を探すようです。

よって、レジストリの参照する記述部分を削除し、プログラムがPC内にある機能拡張を探すようにします。
ICQはプログラム本体と同ディレクトリにある「Riched32.dll」US Ver.を参照し、
その他のプログラムはc:\Windows\Systemにある「Riched32.dll」Japan Ver.を参照するようにした訳です。


このテキストと「Riched32.dll」US Ver.を同梱したファイルを用意したので、WinでICQをお持ちの方、良かったら試して見て下さい。


ICQ_Jchat.zip